明日は待ちに待ったクラプトン武道館公演!-クラプトン復活の一枚「461 Ocean Boulevard」から『Motherless Children』
明日はついにクラプトンの武道館公演の日だ!この時をどれだけ楽しみにしていたか!この日のために、このブログでは毎週水曜日をクラプトンの日として、クラプトンの名曲たちを少しばかりではあるが取り上げてきた。明日の武道館公演が終わっても、とりあえずしばらくはクラプトンの日を継続していこうかと思っている。
さ~て、妙にテンションが高い今夜ご紹介するのは、伝説のスーパーバンドクリームが解散し、デレク・アンド・ザ・ドミノス名義のスタジオ・アルバムから約4年の歳月を経て発売されたアルバム「461 Ocean Boulevard」からピックアップ。
暗闇を彷徨ったクラプトンの復活の一枚
69年、クリーム解散後のクラプトンは、スティーブ・ウィンウッドとともにバンド「ブラインド・フェイス」を結成する。このバンドはアルバム「スーパー・ジャイアンツ」をリリースし、アメリカツアーを行ってすぐに自然消滅してしまう。この失敗をきっかけに、クラプトンは一気に暗闇の世界へと引きずり込まれることになる。70年台に入ると、このブログにも何度か登場している恋人パティとの恋に悩み、ジョージ・ハリスンとの友情関係に頭を抱え、さらに近しい友人であった、ギターの神様ジミ・ヘンドリックスやデュアン・オールマンの死が重なる。そんな出来事に彼は心を痛め、暗く沈んだ数年を過ごすことになる。
こんな状態のエリック・クラプトンを救い出したのが、74年リリースのこのアルバム、「461 Ocean Boulevard」であった。ジャケットには清々しい青空とヤシの木の下に腕を組むクラプトンの姿が写り、まるでこれまでの孤独や暗さを微塵も感じさせない。そしてその楽曲も同様で、孤独なクラプトンはそこにはおらず、大好きなブルースを心から楽しんでいる様子が伝わってくる。このアルバムではクラプトンはほとんどギター・ソロを弾いておらず、大半を若手ギタリストジョージ・テリーに任せている。「ギタリスト」としてではなく「ボーカリスト」としてのクラプトンがそこにはいる。以前紹介した『 I Shot The Sheriff』を始めとして軽く陽気なリズムの楽曲が多く収録されている。
本日ご紹介するのは、そんなクラプトンの名盤の一曲目を飾る『Motherless Children』だ。
まず、冒頭のギターリフが非常に印象的でカッコイイ。そしてブレイクを挟み、掛け合いがなんとも素晴らしいスライド・ギターによるフレーズへとつながっていく。ノリが良くキャッチーな楽曲は、多くの辛い経験をひとまず脇においておいて、前へ進もうとしたクラプトンの思いが現れているようで、聴いていてとても楽しい気分になれる。しかもこの動画は、2009年の武道館ライブなのだ!なんという偶然!(笑)
明日も、この動画のように盛り上がって最高のライブになるといいなぁと願っている。ちょっと短めの記事だけど、明日に備えて僕は休むことにする。それでは、クラプトンライブ、行ってきます!また明日お会いしましょう。
参考文献
・エリック・クラプトン レジェンド・オブ・スーパーギタリスト 大人のロック!特別編集