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Mr.Children / 深海 (CDレビュー)


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名盤『深海』をレビューしてみようかと思います。
なんで今深海なのかというと、ピンクフロイドを聴き始めたからです。
なんのこっちゃと思われた方は、続きを読んでみてください(笑)

このアルバムはMr.Childrenの5枚目のオリジナルアルバムで、
自身初となる「コンセプトアルバム」です。
前作『Atomic Heart』が記録的なセールスを収める中、
打って変わって暗いバンドサウンドが前面に押し出されたアルバムです。
曲間にほとんど無音がなく、アルバムを通して一曲のような構成になっていて、
桜井氏は「『深海』は『BOLERO』の中の1曲として捉えている」と言っています。

前作から今作の間にリリースされたシングル曲のうち、
Tomorrow never knows」「everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-」
「【es】 〜Theme of es〜」「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」
の4曲は、アルバムコンセプトにそぐわないという理由で外されています。
それほどまでに、徹底して創り上げられたアルバムというわけです。

僕はこのアルバムがミスチル史上二番目くらいに好きなのですが(一位は『Q』です)、
その理由は、バンドサウンドだから、というのが大きかったのです。
最近のミスチルと比べても圧倒的に“バンド感”が出ています。
そしてアルバム全体を通しての暗さ。これがたまらなく好きなのです。
僕はアルバムというのは全曲を通してひとつの作品だと思っているので、
その点でも素晴らしい完成度のアルバムだと言えると思うのです。

さて、ここまでが、僕が今まで抱いていた『深海』に対するイメージです。
そして先日、僕は「Pink Floyd」に出会ってしまったのです(今更)。
ピンクフロイドはイギリスのバンドで、プログレッシブ・ロックの代表格。
詳しくは各自で調べていただくとして(笑)、聴いていて思ったのです。
「どことなく、『深海』に似ている…気がする。」と。
単に、曲がつながっているとか、インスト曲があるとかそういうことではなく、
アルバムの持つ雰囲気に、似通っている点があると感じたのです。

一応言っておきますけど、ミスチルがパクったとか言ってるんじゃないですよ。
最近はすぐパクリだなんだと言う人がいますが、そんなことはどうでもいい。

アルバムの中にある暗い淀みのようなものと、倦怠感。
これが両者に共通している点だと、僕は思います。
ちょっと調べてみると、桜井さんはプログレ好きみたいです。
まぁプロデューサー等の意向もあるとは思いますがこのアルバムは、
ピンクフロイド等のプログレの影響を大きく反映したアルバムなのです。

そういった背景を知ってから再び『深海』を聴いてみたのです。
そしてより深く、このアルバムを好きになりました。
Mr.Childrenは紛れもなく日本を代表するロックバンドだったと感じました。
残念ながら僕は、過去形を使って表現してしまいますが。
今のミスチルに欠けているものがあるとすればそれはダークな部分です。
どうしようもなくくだらない世界に対する絶望感と葛藤が、
このアルバムには存分に含まれていて、同時にそれをどうにか
プラスの力に変えようとする、ある一つのバンドの等身大の曲が詰まっています。

恐らく、今のミスチルにはこんなアルバムは作れないでしょう。
大量生産で大量消費されていくだけの楽曲に埋まっている日本の音楽を、
今こそ嘆き、一石を投じるアルバムを作ってもらいたいものです。

シーラカンス これから君は何処へ進化むんだい」

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01. ダイヴ
02. シーラカンス
03. 手紙
04. ありふれたラヴ・ストーリー~男女問題はいつも面倒だ
05. ミラー
06. メイキング・ソングス
07. 名もなき詩
08. ソー・レッツ・ゲット・トゥルース
09. 臨時ニュース
10. マシンガンをぶっ放せ
11. ゆりかごのある丘から
12. 虜
13. 花-Me[']mento-Mori
14. 深海

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